創業者の想い
嘘はつかない、裏切らない
「士魂商才」の武士道的経営こそ。
1964(昭和34)年、東京オリンピックが開かれた年、当社は東京・渋谷で産声をあげました。
その当時のことを、創業者の松尾長生は次のように振り返っています。
“私が独立した頃には、現在の新日本空調サービスグループが行っているような、空調メンテナンスサービスを生業にしている会社はまだありませんでした。そのサービスの必要性を実感していた私にとって、それは無限の可能性のあるサービス・市場であるように思われました”
“当時、潤滑油の専門家として、さまざまな製造現場を回っていた私は、生産設備に対する予防保全の大切さとノウハウを身に付け、その技術をより多くの人々のために役立てたいと考えていたのです”
当時みずからが大事にしていた仕事の基本について、長生は次のように語っています。
“私が学んだ仕事の最も大切な基本は「嘘はつかない、裏切らない」を徹底することでした。売らんかなのために嘘をつかず、データを元にした客観的なご提案、今で言うところのコンサルティングサービスによって、対象機械ごとに最適なメンテナンス方法を客観的な指標とともにご提案すれば、多くのお客さまは理解してくださいました”
当社は、創業者のこのような考え方のもと、お客さまを裏切ることなく誠実に仕事を行ってきたことで、なしとげた仕事が新しいお客さまを呼び、お客さまの成長とともにみずからも育ってきたのです。
その後も、創業者、松尾長生の固い信念が折れることはありませんでした。彼は次のようにも語っています。
“「士魂商才」という言葉があります。武士道的経営とも言われますが、それは武士の魂をもって、商人の才能を発揮することを表しています”
企業が成長・発展していくために最も大切なのは、人と人との関係を大切にするという仁義道徳であり、誠実さであるというのが、彼が終世大切にした信念でした。
当社がメンテナンスサービスをご提供しはじめて半世紀が過ぎた2014年、長生は以下のような言葉を残しています。
“これからも、仕事の最も小さな単位である「人と人」のお付き合いを大切に「嘘はつかない、裏切らない」という気持ちを忘れることなく、社会のために事業を行っていくことを、グループ社員一同、心がけていきたい”
どんなに歳月が流れても、創業者、松尾長生の想いが消え去ることはありません。
大切に受け継がれた創業の精神は、これからも当社を支え、すべてのグループ社員の行動規範でありつづけます。
- 新日本空調サービスグループ
創業者 松尾 長生